静岡の中小企業のDXに係る課題と推進3つのコツ

地方の中小企業がDXに取り組むのは、難しいのかな?

そんな悩みを持つ静岡の中小企業の経営者を多く見てきました。地方経済界の話題は、専らDX推進ですよね。このままでは取り残されてしまう、話題についていくのに必死。こうした中小企業経営者の声がにわかに聞こえてきているんです。

本記事では、そんな悩みを解消すべくDXをわかりやすく解説していきます。うまく導入できれば、生産性が大幅に向上し、ヒューマンエラーを無くしたり、人件費の削減にも繋げられますよ。きっと会社の業績も改善できるでしょう。

また、DXコンサルティングの勝山が、静岡県内のDXを推進したい企業支援の中で得た知見をDXの課題と推進する3つのコツとして紹介します。

最後までお読みいただき、DXへの理解を深めて、自社のDXを推し進めていきましょう

静岡の中小企業のDXの現状と課題

静岡の中小企業のDXの現状と課題
出典:写真AC

ここでは、DXに関する静岡の中小企業の現状と課題をお伝えしていきます。私(勝山)が、現場支援に入って、特に感じている課題を紹介させていただきます。

ぜひ、自社の状況と照らし合わせて、読んでみてください。

そもそもDXって何?

DXとは「Digital Transformation(デジタルトランスフォーション)」のことを指します。

定義は、「データとデジタル技術を活用し、ビジネスにおける激しい変化への対応、業務や企業文化の変革、競争の優位性を持つこと」です。

近年、DXという言葉はさまざまな場面で使用されるようになりました。しかしながら、実際は曖昧な意味で使用されていることがほとんどです。

ここでは、「デジタル技術を活用して、ビジネスや私たちの生活が、より良くなるように変化させること」というように定義します。

なぜ「DT」ではなく、「DX」と表記されるのか疑問に持ったことはありませんか。これは、Transという英単語が交差するという意味があり、交差は「X」が用いられるためです。

次の項目からは、静岡県内の中小企業のDXの3つの課題をご紹介していきます。

アナログ文化の浸透

課題の1つ目がアナログ文化から抜け出せないことです。

実は、この非効率の最たるものが、「決裁業務」、「紙書類」です。

決裁がシステム化されていないことで、遅延の要因や進捗が不明確になってしまいます。よくあるのが、上司の機嫌が悪いので、回覧を諦めてしまうパターンです。こうなってしまうと、生産性は著しく悪化してしまいますよね。

紙書類は、印刷運搬送付保管といった無駄なコストが発生しています

こうしたアナログ文化は、日々の業務習慣となることで、デジタルシフトを阻む課題となっています。

社内IT人材の不足

課題の2つ目は、DXを推進する社内人人材の不足です。静岡県内の中小企業経営者からも、こうした声を耳にすることが増えました。また、役職としてIT担当を指名したものの何をしたらよいのか分からないという企業も多いです。

大きな要因として、「基幹システムは外注で全てを任せてきた」ということがあります。社内にITに関するノウハウが蓄積されていないケースが多いです。

DXに取り組んでいる企業のうち、IT人材の不足を感じている企業が52.9%に及びます。
参考:情報処理推進機構(IPA)『デジタル時代のスキル変革等に関する調査

労働人口が減少する中で、人材確保が難しい状況となり、さらに専門性の高い人材確保することは難しくなります

DXへの理解不足

課題の3つ目として、DXについての経営層の理解が不十分であることです。経営者が担当にDX推進を丸投げすれば、成果を上げることは不可能と言ってもいいでしょう。

デジタル技術は、日進月歩です。

これらを活用して、どのようにビジネスを変革するかは、経営戦略として経営層が取り組むべき課題です。

「AIを使って何かできないか」、「デジタルツールの導入は進んでいるか」といった指示のみの関わり方からの脱却が急務です。

静岡の中小企業がDXを推進するメリット

静岡の中小企業がDXを推進するメリット
出典:写真AC

次に、DXを推進するメリットを3つご紹介していきます。メリットを知ることが、自社の課題解消の1番の近道となります。

業務の効率化

DXが実現すれば、業務効率化につながります。業務を自動化すれば、業務工数・負担を減少させることができるからです。

例えば、MA(マーケティングオートメーション)ツールは自社製品・サービスに対して、熱量を帯びた見込み客を自動的に探し出すことができます。

営業担当が電話営業や訪問営業をして、消耗することも無くなります

これらのツールは24時間365日稼働してくれます。ツールは疲れませんから、高いパフォーマンスを維持する仕組みとして、有効です。

社内全体の無駄を省く

DXを推進する際は、社内全体の無駄を省く観点が重要になります。

先述の紙書類を無くすことができれば、無駄なコストをカットできます。

一部署に留まらず、社内全体で取り組むことによって、規模の恩恵を受けます。何よりもDX推進の意識を醸成できるのです。

コストカットできる仕組みづくりは、中小企業がDXを推進するべき大きな理由の一つです。

市場設定の見直し及び拡大

データやデジタル技術を基軸とした経営ができれば、社会のトレンドやニーズを素早くつかむことができます。

新しい事業に取り組む際にも、先を見越した戦略が立てやすく社会の動向も把握しやすくなります。

DXを推進することで、市場設定の見直し・拡大に大きく寄与することでしょう。

静岡の中小企業がDXを推進する3つのコツ

静岡の中小企業がDXを推進する3つのコツ
出典:写真AC

最後に、DXを推進するコツを3つお伝えしていきます。私(勝山)が、支援現場でに入って、DX推進が上手くいっている企業の特徴をまとめています。

ぜひ、最後まで読んで推進する体制を築いていきましょう。

DX推進の目的を明確にする

DX化を進めて何を達成したいのかビジョンを策定することは、将来的にデジタル化を推進・浸透させていく経営戦略を立てることと同義なのです。

経営層と社員が一体となって、DXを推し進めることが大切です。享受できるメリットを社内周知させ、変革の重要性を社内に共有させていきます。

場合によっては外部の人材登用を検討するなど、柔軟な対応が求められます。

経営層の意識改革

現場社員がDX推し進める役割を担っても、取り組むことができる範囲は限られています。経営レベルでDX推進を行うという意識を持ち、経営者が主導して取り組むようにしましょう

専任の人材配置と体制の構築

DX推進を専門とする部署を立ち上げ、社内から適切な人材を配置します。社内に人材がいない場合は、外部採用も視野に入れてください

また、計画したDX推進を滞りなく進めるために、予算の確保も必要です。十分な予算が無ければ、目的達成はできません。

人材と資金を準備し、DXを推し進めていきましょう

まとめ

いかがでしたでしょうか?

DXの課題と推進する3つのコツについて、理解が深まったのでないでしょうか。

全社一体となって取り組むためには、経営者の関わり方がポイントとなります。経営者が船頭となり、自社のDXを推進する体制を築いていきましょう。

DXに関する人材が確保できないということでお困りの方は、こちらからご相談ください。